一時帰国⑨ 仁川からマニラ、ドゥマゲテへ
- 2023/08/07
- 08:00
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【仁川からマニラ、ドゥマゲテへ】
《マニラの検疫通過》
J)前回は経由地「仁川」を出発するところまで話したね。で、ついにマニラに到着!マニラ到着後の検疫も無事通過。ここでe-Travelと陰性証明書を見せたね。

(↑乗ってきたアシアナ便)
S)ああ。どっちもちゃんと用意しといてよかったで。中部国際空港でのチェックイン時にちょっと脅されたからどうなるかと思ったけどな。e-Travelが青ではなく赤い色であることを指摘されて、これはワクチン接種がクリアされていないことを示すからマニラに到着した時に時間取られる可能性があるかもって言ってたんや。でも大丈夫やった。陰性証明書があったからやな。

(↑赤いe-Travel)
《マニラのターミナル移動はシャトルバスで》
J)マニラではターミナル1に到着し、乗り継ぎのドゥマゲテ行きのセブパシフィックはターミナル3出発だったから、シャトルバスに乗って移動したね。45分おきに出ているという話で、しばらく待つことになったけど、ちゃんと定時に来てくれたわ。
S)今回は4つあるターミナルを全部回った最後がターミナル3やったから時間がかかったな。
J)いったん混み合った一般道に出ていくから遠いのよね。タクシーで行ったらけっこう料金もかかるわね。
S)フィリピンの空港の常として、飛行機の予約票を見せて空港内に入って、セブパシのオンラインチェックインの機械でチケット受け取って、荷物預け入れカウンターに向かって、セルフでチェックをするレーンに並んだな。セルフは初めてやったけど、係員がちゃんと助けてくれるからスムーズに行けたわ。


《シニアにも困っている人にもやさしいフィリピン》
J)搭乗口から飛行機まではバスだったね。たくさんの人が並んでいて私たちは後ろの方にいたけど、シニアを優先してくれるから1台早いバスに乗せてもらって助かったわね。
S)ああ。フィリピンはシニアに優しいのがええなあ。あんまり若々しくしてないほうが得やから、髪の毛は染めへんことにしてるんや。
J)順番は優先してくれるけど、機内で自分たちの座席の上に入れた手荷物を、他の客のが入らないからと反対側に移動させられてしまったね。
S)ドゥマゲテ到着後それを取るのに苦労していたら、他の客が手伝ってくれたんやろ?
J)そう、そこはやっぱり日本でも韓国でもなくフィリピンに帰ってきたんだなあ、と思ったわ。
S)困っている人がおったらほっとけないのがフィリピン人やな。これも「バヤニハン(bayanihan、相互扶助)」の精神なんやろか。ほんのひと月の不在やったけど、懐かしい気がしたで。

(↑シャトルバスにて)

(↑このセブパシに乗る)

(↑マニラよ、しばしのさらば)

(↑そして1時間後、懐かしのドゥマゲテの街とタリニスが見えてきた)
【ちょっと一言】
《アシアナ航空って…》
J)ただひとつ不満が残ったのは帰りの航空会社ね。
S)ああ。それな。
J)中部国際空港から仁川までと、仁川からマニラまでは初めてアシアナ航空を使ったけれど、この航空会社の対応にはちょっとガッカリだったわ。
S)特に、仁川からマニラまでの機内でのことはアカンやろ。
J)そそ。私の前の席の中学生くらいの女の子が、乗ってすぐに椅子を倒してきたの。あの人たちは韓国語で話してたからたぶん韓国人だと思うけど。で、出発前に客室乗務員に元に戻すように注意されて一旦は戻したのだけど、もうすぐ離陸って時にまた椅子を倒してきたのよね。
S)飛行機のルールがわかってなかったんやろと思うけど、その子の連れの周りの大人も誰も注意せえへんかったな。
J)これはいけない、と客室乗務員から話してもらおうと思って呼び出しボタンを押したけど、来てもらえなかったのよね。後ろを振り向いたら客室乗務員が座っていたので手招きしてみたけど、腕でバツの合図をして来てもらえなかったのよね。
S)あれは離陸直前やったから無理やったんやろな。で、自分たちで何とかせえへんといかんとなって、前の席の子にアクション付きで話しかけて椅子を元に戻してもらったな。
J)問題はその後よ。飛行機が離陸し、しばらくして客室乗務員が動き出して、私たちのところに来たから、何か問題あるか聞いてくれると思ったのよ。
S)そやな。
J)そしたら、点灯している呼び出しランプを無言で消して、サッサとどこかに行ってしまった。こちらから声かける間もないくらいサッサと行っちゃったわね。
S)ちょっとびっくりしたな。
J)無視された気分だったわ。呼び出しボタンを消す前に「何かありましたか?」くらい聞いてくれても良いと思うのだけど。
S)そのCAさん、オレらにはすごい冷たい対応やったけど、あとでその子たちとはにこやかに韓国語で話してたんや。なんかええ感じせえへんかったな。
J)そうなると、その前の対応の悪さも色々思い出してしまってね。中部国際空港から仁川空港までの機内では、ヘッドフォンの差し込み口が分からずにCAさんに質問したら、一言も発せずニコリともしないで指で差し込み口を示すだけだったわ。
S)何でやろな。外国人やと思うと対応が悪くなるとしたら、国際線に向いてへんで。
J)それに中部国際空港のチェックインのときもやたらと時間がかかってたよね。
S)そうやったな。オレらの持ってるSRRVのビザを提示したら、じっと眺めて、これはどういうものですか?って聞いてきたやん。初めて見るものだから、と言っとったけど、それで確認作業とかで他のスタッフにも聞いたりしてやたら時間取られたで。
J)それに、乗り継ぎでマニラまで行くことがわかったら、フィリピン入国の書類確認とかでさらにまた時間がかかって、私たち、チェックインが始まるずっと前から待っていて先頭に並んでいたのに、気づいたら隣の窓口の人たちにゆうに10組くらいは抜かされてしまったわね。まあそれは日本人スタッフの対応だったからか丁寧に謝ってはくれたのだけど、ちょっと酷くない?って思ったわ。

(↑先頭で待っていたが…)
S)まあ、フィリピン入国はいまだにいろんな書類が必要やという事情もあるけどな。あそこでSRRV見せて、抗原検査の陰性証明書を見せて、フィリピン移民局(入国管理局)BIが発行したe-Travelを見せたし、退職庁PRA発行のトラベルパスゆうのも見せて、それぞれコピーをとったりしたからな。けど、それを考えても手際が悪くてちょっとイラついたで。あれは完全に勉強不足か訓練不足や。
J)あと、機内食だって、あなたのには入っていたコチュジャンが私のには入っていなかったわ。あれは点検不足ね。

(↑コチュジャンがあると美味しい機内食)
S)機内サービスのときに、機内が少し寒かったから温かい飲み物はないか聞いたけど、オレンジジュースと水とコーラしかないって言われて、ホットコーヒーは食後に配られただけやった。ちょっと貧弱な感じがしたで。
J)日本の国内線の方が飲み物の種類は多いよね。今回北海道に行くのにエアドゥを使ったけれど、オニオンスープ、ホタテスープ、ホットコーヒー、麦茶、オレンジジュース、りんごジュース...他にも何かあったかも...。それがその場で聞かれるだけじゃなくて、機内誌にも、機内のモニターにも表示されるようになっていてわかりやすかったわ。
S)アシアナ航空は映画も行きの全日空ほど充実してへんかったな。
J)タッチパネルも反応が悪かったしね。
S)アシアナ航空は全日空やフィリピン航空ともスターアライアンスという提携組んでるけど、一段格下ゆうイメージやったな。
J)うん。少なくとも私は次もアシアナ航空に乗りたいとは思わないわ。
S)これで韓国のイメージが悪くなってしまう人もおるんちゃうか?韓国は食べ物も好きやし、仁川空港もすごく気に入っただけに、残念なことや。このアシアナは近々スターアライアンスから抜けて大韓航空に吸収合併されるらしいけどな。
【再び日本を発つことについて】
J)最後にちょっと苦言を呈してしまったけど、それを別にすれば本当に楽しくて充実した一時帰国だったわ。
S)そうやで。さっきの苦言も別にたいしたことではないんや。あまりにええ旅行やったから、逆に気になっただけのことや。
J)日本滞在があまりに楽しかったから、このまま日本にいたくなるかと思ったけど、不思議とそうでもなかったわ。あなたは?
S)オレもそういうことはなかったな。なんせ、フィリピンには我が家があるし、次男と愛犬のよっちゃんが待ってるから、早く帰ってやりたいという気持ちの方が大きかったで。
J)フィリピンにずっといていいのか、ずっといられるのか、考えなければならないことはあるけどね。
S)それはそうやけど、とにかく今はオレら、フィリピンの住民やと思ってる。逆に、日本に帰るためにはいろいろクリアせなあかん問題もあるんやで。
J)そうよね。あなた、いつまでも元気でいてね。
S)え?唐突に何なん?そりゃ元気でいるつもりやで。
J)私をひとりにしないでね。
S)なんや?こんなとこでのろたらあかんわ(汗)
J)だって、私、日本語以外ろくにわからないから、一人じゃいろんな手続きどうしたらいいかわからなくなっちゃうんだもの。あなただけが頼りなのよ。
S)え、そーゆーこと?なんやそれ~。

