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クリスマスがやってきた

S)この前、最近いろんなイベントが目白押しで街がにぎやかになってきたって伝えたけど、今日はなんといっても最大のイベント、クリスマスや!

J)そうね。しかも今日はサンデーマーケットのある日曜日!きっと賑わってるんだろうな~って思って朝早く起きてサンデーマーケットが開かれるバレンシア・プラザに行ってきたのよね。

S)そやで。ところが、閑散としてた!

J)ところどころに開いてるお店もあったけど、がら~んとしたプラザがあるだけ!

S)この動画は3週間前やけど、1週間前の日曜日も同じようにすごく賑わってたんやけどな!

(↓クリスマスの3週間前の様子)




(↓クリスマス当日の様子)
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J)買おうと思ってたものはその開いてるお店である程度は買えたけど。

S)お目当てがはずれてしもたなあ。そやけど、もう一つの目的やった教会のミサには参加できたで。

J)ミサも人が少なかったよね。3週間前はいっぱいだったのに。

S)きっとみんなイブのミサに出たんやと思うで。昨日のイブはうちからも何回もミサの音が聞こえてきてたからな。

J)あ、そういえば、今日のミサはちょっとびっくりしたことがあったわね。

S)え?

J)ミサが終わってから侍者の人が前に飾り付けていた馬小屋の中から幼子イエスの人形をとりだしたと思ったら、突然みんなが祭壇に向かって行列を作り始めたじゃない。

S)ああ、あれな。なんやろ思ってオレらも並んでみたら、どうやら前の方でみんながその幼子イエスの人形にキスしてるんや。マスクを外してキスしてる人もいたし、マスクしたままの人もいたな。順番が来てオレはマスクしたまま足と顔にキスしたで。

J)侍者の人がその都度アルコールか何かで拭いていたから、私はマスクを外して足にキスしたわ。

S)人形にキスするのは偶像崇拝みたいで違和感あったけどな。人によってはちょっと引くやろし、コロナを心配する人は嫌がるんやないかって思ったけど、みんなあたりまえのようにやってたな。

J)あんなの初めてよね。でも、きっとこの2年間を除いて毎年やってたんだと思うわ。でなきゃあんなにあたりまえのようにやらないわよね。

S)そうかもしれへんな。面白い体験できたわ。

J)話は戻るけど、ミサが終わってそのあとお肉を買おうと思って、教会から少し坂を下ったところにある常設の市場に行ったら、そこもやってないし、愛犬ヨッちゃんのパンを買おうと思っても閉まってるの。お目当てはずれだったわ。

S)クリスマスの前は街がすごく賑やかで、ドゥマゲテのスーパーも大混雑でレジは大行列なんやけど、イブの夜からは街は閑散としてるってことやろか。

J)イブの夜からなのかどうか、私たちはその時間に出歩かなかったからわからないけど、日本とは違うね。

S)日本は本気でクリスマスそのものを祝ってる人はほんの少数やからな。日本のクリスマスの街の賑わいは商売にすぎへんで。

J)こちらの人は本気よね。この日は家族や親戚が集まってクリスマスを祝って過ごすんでしょ?商売よりも家族や信仰を大切にしてるって感じがするわ。

S)そうみたいやな。だから街が閑散とするんや。

J)それについて、マルコス大統領が緊急で大統領令を出したんでしょ?

S)そや。つい数日前、12月26日を家族が一緒に過ごすためのspecial non-working dayという祝日に指定したんや。

J)でも、収入面ではちょっと困るんじゃないかしら。その日は賃金ももらえないんじゃないの?

S)それは会社によるらしい。けど、その日に働きたいって言ったら3割り増しで働けるらしいで。

J)じゃ、26日はそんなに閑散としてないかもね。お金欲しい人たくさんいるし。

S)そうなったら家族が一緒に過ごせへんやん。

J)う~ん、板挟み。

S)この2年間のコロナ規制の影響もあって、お金に困ってる人はすごく増えてると思うで。人にお金を借りる人も増えてる印象や。借りても返さへんケースも多いって聞くけど。

J)それとは別に、借りるんじゃなくてお恵みをもらう人たちも多いよね。昨日と今日はそういう人たちが山から下りてきて、一般の家から施しを受けるのよね。彼らのためにあらかじめ用意したものを配る家もあるわ。実際、今日も通りには貧しい家族らしい人たちが歩いてたわ。

S)それとは違うけど、クリスマスキャロルを歌って回る「カロリング(キャロリング)」という習慣があって、その人たちにも何か施すのが習わしやな。

J)ドゥマゲテに住んでたときはたくさん来たけど、今回うちには家族らしい大人数の人たちがひと組来ただけね。

S)オレが出て聞いたけど、子どもから大人までおって、サウンドボックスに合わせてみんなでハモッたりして結構うまかったで。一緒に手拍子して聞いてしもた。

J)7人もいたから用意してたお菓子を急いで詰めてあげたよね。

S)ああいう時はお金のほうが便利かもしれへん。ちょっと下のバレンシア寄りのドゥマゲテ地域に住んでるフィリピン人に聞いたら、すごい頻繁に来るらしくて、2ペソ渡してるって言ってたで。

J)お金と言っても少額でもいいのよね。家族を大切にしながら、自分達より貧しい人たちにも何か与えるってことね。

S)どちらも今の日本人が忘れがちなことかもしれへんって思うで。そやけど、その背景にはフィリピンの人たちの貧困と格差があると思うと、考えさせられる点やな。




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プロフィール

ドゥマゲテ・レポート

Author:ドゥマゲテ・レポート
3.11以降、色々なことに気づき始めた私たち...
このまま、何事もなかったかのような毎日を過ごしていて良いのだろうか?悩んだ末に、千葉県から北海道に引越し、2017.7思いきってフィリピンに引越ししてきました。北海道に引越しした時も、フィリピンに引越ししても同じように考えている人って居るものです。そして仲間は多ければ多いほど協力して過ごしやすくなるものです。海外で暮らしてみたい人、なかなか思ったように一歩を踏み出せない人に、どうやって私たちが引っ越して来たか、私たちでわかる範囲のこと、特にドゥマゲテとその周辺の情報を発信していきたいと思っています。(J)

J の夫です。2019年3月にドゥマゲテから隣町のバレンシアに引っ越しましたが、ドゥマゲテ周辺ということでブログのタイトルは当面「ドゥマゲテ・レポート」のままでいきます。よろしくお願いします。(S)

*イメージはドゥマゲテから望むタリニス(Talinis)山の夕景です。
*コメントは承認制にさせていただきます。

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