青パパイヤで炊き込みご飯
- 2022/09/19
- 08:00
J)我が家の庭には、植えた覚えはないけれど自然に生えてきたパパイヤがあって、美味しい実をつけているよね。
S)そやな。あれは多分、家の建築中にワーカーがおやつに食べたパパイヤの種をそこらにペッとしたのが育ったんやろな。
J)うちの庭にはそういうパパイヤがあちこちに出てきたから、実がついた2本を残してあとは処分してしまったね。
S)パパイヤはこの辺では発育がよくて、種を蒔いただけですぐに芽が出てくるんや。前に、美味しい実の種をとっといて蒔いて育てたことがあったけど、すごい発芽率がよくてぎょうさんになってしもて、結局全部ご近所さんにあげたことがあったな。なんせ、うちにはすでに自生のやつがあったからな。
J)ただ、雄株と雌株が別で、実が付くものと付かないものがあるみたい。育ててみないとわからないのよね。
S)あげたパパイヤ、この前見せてもろたら、背はまだ低かったけど実がつき始めてるのが一本あったで。
J)それなら良かったわ。1本も実が付かなかったら申し訳ないもの。実がなったらお裾分けするって言われてたけど...。
S)ああ。元はうちの子やからそれはうれしいけど、うちは2本あるだけで次から次へと実をつけて食べきれへんし、考えもんやなあ。
J)メロンみたいで美味しいのだけど、さすがに毎日食べると飽きてきちゃうのよね。それにこんなに甘くてジューシーなのを糖尿病の私が食べていて大丈夫なの?って心配になったのよ。
S)そやな、あんたは医者に「マンゴーはダメ!」って言われてたしな。しかし、贅沢な悩みや。
J)それで、使い道ないかって調べて見たら、なんと、青パパイヤにはいろいろな効能があって健康のためにおすすめらしいの。それと葉っぱも効能がすごいんだって。糖尿病だけではなくて、心筋梗塞の予防、肥満予防効果もあるらしいのよ。ポリフェノールが豊富で、老化やガンの原因と言われる活性酸素を抑える抗酸化作用もあるそうよ。
S)青パパイヤってゆうのは熟してない実ってことやけど、食材として使わへん手はないってことになったんやな。庭にあるのは勝手に生えてきてタダやし、無農薬、無肥料やし、申し分ないからな。
J)そう。それで煮物に使ってみたら、シャキシャキ感があって、サヨテ(はやとうり)や大根の代わりになったよね。で、今回は『炊き込みご飯』に青パパイヤを使ってみたのよ。あれどうだった?
S)すごい美味しかったで〜!。炊き込みご飯はフィリピンに来てから一度も作ったことなかったやんか。懐かしい味で気に入ったワ。ただ、炊き込みに時間かかるせいか、ちょっとシャキシャキ感が無くなってたのは残念やったな。
J)それは要研究ね。もう一つ作ったのがごぼうの代わりに青パパイヤを使ったきんぴらっていうか、きんぴらパパイヤだけど、あれはどうだった?
S)あれも大正解やった。煮込み時間が短いせいか、シャキシャキ感というか硬さが残ってて、十分ごぼうの代わりになってたしな。
J)よかった!ここではごぼうが手に入らないから、これまではサヨテを代わりに使ってたんだけど、今回はそれを青パパイヤにしてみたのよね。
S)ここで手に入るもので代用すれば和風もなんとかなるもんやな。
J)じゃあ、今回は「青パパイヤの炊き込みご飯」のレシピを紹介するわね。
『青パパイヤの炊き込みご飯』
〈材料〉
・青パパイヤ 1/2個(皮や種を除いたら200g弱でした)
・Fish Tofu 7個位(油あげが手に入らず、代わりに使用)

(↑青パパイヤとFish Tofu。右上のは小さく切って冷凍しておいた鶏肉。写真の青パパイヤは約500gあり、その半分を使いました。青パパイヤは手が痒くなるので手袋をして作業するのをおすすめします。)
・人参 50〜100g
・鶏肉 100〜150g
・昆布 5cm角1枚(なくても可)
・米 3合
・酒 大さじ3
・醤油 大さじ2
・みりん 大さじ1
・砂糖 大さじ1
・焼き海苔 適量
〈作り方〉
1.米は洗って水につけておく。
2.青パパイヤはパパイヤの上の方からある程度の大きさの物を収穫する。
(パパイヤは下から熟れてくるので見た目は青くても下の方のものは熟れて来ていることが多い。)
(…といっても、日本でパパイヤの収穫から始める人は少ないでしょうけど(笑))

3.パパイヤを縦に半分に切り、スプーンで種を取る。


4.皮をむき、横に7〜8ミリに切り、さらにそれを切って7〜8ミリ角にしていく。
5.切った物はすぐに水につけていく。(アク抜き)


(↑角切りが炊き込みご飯用。上の細いのは「きんぴら」用)
6.人参、フィッシュ豆腐、鶏肉もパパイヤ同様に7〜8ミリ角に切る。
7.昆布は表面を拭いて、切り込みをいれる。
(干し椎茸があれば戻してみじん切りし、戻し汁はご飯を炊くときに利用する)
8.鍋に調味料を煮立て、鶏肉、人参、青パパイヤを入れ、最後にフィッシュ豆腐を入れサッと煮る。(干し椎茸もあればこの時に一緒に煮る)
9.米の水を捨て、米を炊く厚手の鍋に米をいれる。
10.3合の米に対して、やや多め4合分の水を入れ(この時干し椎茸の戻し汁などがあれば利用する)7の昆布と8の具材も米の上にのせる。(炊飯器を使う時は水加減は機械に合わせてください)

11.弱火10分、その後強火、鍋から吹き始めたら再度弱火にして炊き始めから45分頃には炊ける目安で。
12.ご飯の炊ける良い香りがしてきたら出来上がりです。
13.10分程蒸らし、よく混ぜて海苔をかけて頂きましょう。
※ 私は1時間やって焦がしてしまいました。でもこのおこげもなかなか美味なんです。
※ パパイヤの残り半分は「きんぴらごぼう」ならぬ「きんぴらパパイヤ」にしました。


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