手が~!(2)
- 2022/05/12
- 08:00
S)前回は手の問題でシリマンメディカルセンターに行くことにした、ってところまで話したんやっけ?
J)そうね。シリマンメディカルセンターの受付で手の症状を話したわ。話したのは2つの問題。一つは親指の「バネ指」。右手の親指が曲げるとコキンってなって戻すことが難しくて無理に戻すと痛いってこと。もう一つは中指と薬指の先の皮が剥けてきて、痛かったり痒かったり痺れたようになってるってこと。
S)そしたら内科・感染症科の医師を指定されたんやな。あそこのシステムは、まずどの先生に診てもらいたいか、予約は取れているかを告げるんやけど、オレらは受付の人に頼るしかなかったんや。
J)今回の私たちは、予約はもちろん、どの科の先生がいいのかもわからなかったからね。
S)フィリピン全体かどうかは知らへんけど、少なくともこの地域の大きな病院のシステムは日本とはだいぶ違うで。日本やったらどこどこの病院で診てもらうって感じやけど、こっちやと、たとえ大きな病院でも、そこでクリニックを開いてるこれこれの医者に診てもらうっていう感じや。
J)お医者さんは日本みたいに病院所属の勤務医ではなくて、言ってみれば個人営業医みたいなものなのよね。
S)その医者は自分の秘書といつもセットで動いてて、たとえば何曜日の何時から何時まではこの病院、別の日のこの時間は別の病院という具合に病院内の自分割り当ての部屋で自分のクリニックを開くんや。
J)だから、同じ診察室を時間によって複数のお医者さんで使っていて、診察室の入り口にはその部屋を使う複数のお医者さんの名前が書かれているのよね。
S)それぞれの医者が自分のクリニックを開いてるわけやから、診察料もその部屋で秘書に直接払うんや。
J)ちなみにその日の診察料は600ペソだったわ。薬は処方箋を出してくれるから自分で薬局に行って買うわけ。
S)そういえばあんた、受診した後に、別の科の専門医に診てもらうべきやったんちゃうかって言ってたな。
J)調べた限りではバネ指は整形外科で診てもらった方がいいってあったから、整形外科の医者に診てもらいたい、って言ったほうがよかったかもしれないって思ったの。それか、私みたいに糖尿病の持病があって既に診てもらっている医者がいるなら、まずはそこへ行くべきだったかも。
S)まあ、いろいろ考えはあるやろけど、とりあえず誰かに診てもろて、そのあと必要に応じて変更するってことでもええんちゃうか?
J)まあね。
S)とにかくその日は内科・感染症医に診察してもらったわけやけど、手荒れについては「真菌感染症」という診断で、塗り薬を処方してくれたな。
J)先生の話では隣の指にも移っていくって言ってたけど、薬塗っても結果的にはその後小指まで広がってそのとおりになっちゃった。


S)効かへんかったということかな。
J)そうかもね。どんどん隣の指に広がって、しばらくすると手のひらにもへんなブツブツが出てきたもの。

S)バネ指について処方してくれたのは筋肉の痙攣と痛みを抑える飲み薬や。それで治らないようなら専門医(整形外科医?)に頼んでステロイド注射を打ってもらうって言ってたで。
J)手を休ませるようにとも言われたね。バネ指って腱鞘炎の一種なのよね。あと、蒸しタオルで手から腕までを温めたらいいって言っていたわ。たしかに健がつながってるからね。でも、処方された薬飲んでも親指の痛みはなくならなかったわ。
S)それで、薬もなくなってきたし、もう一度同じ先生に診てもらって整形外科の先生も紹介してもらおうと思って予約取って再診に行ったんやな。いっそ注射打ってもろたほうがええっていうことで。
J)そう。ところが、診察時間になっても医者が現れなくて、その日は諦めて帰ったわね。これもフィリピンではよくある話。で、そんなことなら、次は初めから整形外科医に診てもらおうと思ってあらためてまたメディカルセンターに行ったのよね。
S)そのときは受付の窓口で紹介してもらおうと思ってたんやけど、行ったら、2人の先生がいるって言われて、ちょうどその時が診療時間だった医師のほうにしようと思ったら、「先に予約を取ってくれ」と言われたんや。
J)表にある看板の方を指差して、そこに行くように言われたんでしょ?
S)そう。看板には医師たちのリストと連絡先が書いてあったんや。そこから整形外科医を探して、そのうちの1人に電話をかけたんや。そしたら秘書の人が出て、先生のスケジュールを教えてもろた。そこからあとはテキストメッセージでのやりとりや。

J)この看板の連絡先はすごく重要だと思う。ドゥマゲテに長く住む予定の人はこれがわかったら、いざっていう時に役に立つと思うわ。私たちが探していた整形外科の先生はシリマンメディカルセンターだけじゃなくて別の病院でも勤務していて、今度は初めてそちらの病院に行ったのよね。
S)オレらがバレンシアに引っ越す前に住んでたアパートの近くのエース(ACE)という新しい病院や。エントランスを入ったところははなんかホテルみたいな感じやったな。

J)新しいしね。私たちがその近くに住んでいたときにはまだ建設中だったもの。
S)こんなにすぐにお世話になるとは思わへんかったで。
J)私も。長くなってきたからこの続きはまた次回にしようか。
S)オッケー。ほなまた。


J)そうね。シリマンメディカルセンターの受付で手の症状を話したわ。話したのは2つの問題。一つは親指の「バネ指」。右手の親指が曲げるとコキンってなって戻すことが難しくて無理に戻すと痛いってこと。もう一つは中指と薬指の先の皮が剥けてきて、痛かったり痒かったり痺れたようになってるってこと。
S)そしたら内科・感染症科の医師を指定されたんやな。あそこのシステムは、まずどの先生に診てもらいたいか、予約は取れているかを告げるんやけど、オレらは受付の人に頼るしかなかったんや。
J)今回の私たちは、予約はもちろん、どの科の先生がいいのかもわからなかったからね。
S)フィリピン全体かどうかは知らへんけど、少なくともこの地域の大きな病院のシステムは日本とはだいぶ違うで。日本やったらどこどこの病院で診てもらうって感じやけど、こっちやと、たとえ大きな病院でも、そこでクリニックを開いてるこれこれの医者に診てもらうっていう感じや。
J)お医者さんは日本みたいに病院所属の勤務医ではなくて、言ってみれば個人営業医みたいなものなのよね。
S)その医者は自分の秘書といつもセットで動いてて、たとえば何曜日の何時から何時まではこの病院、別の日のこの時間は別の病院という具合に病院内の自分割り当ての部屋で自分のクリニックを開くんや。
J)だから、同じ診察室を時間によって複数のお医者さんで使っていて、診察室の入り口にはその部屋を使う複数のお医者さんの名前が書かれているのよね。
S)それぞれの医者が自分のクリニックを開いてるわけやから、診察料もその部屋で秘書に直接払うんや。
J)ちなみにその日の診察料は600ペソだったわ。薬は処方箋を出してくれるから自分で薬局に行って買うわけ。
S)そういえばあんた、受診した後に、別の科の専門医に診てもらうべきやったんちゃうかって言ってたな。
J)調べた限りではバネ指は整形外科で診てもらった方がいいってあったから、整形外科の医者に診てもらいたい、って言ったほうがよかったかもしれないって思ったの。それか、私みたいに糖尿病の持病があって既に診てもらっている医者がいるなら、まずはそこへ行くべきだったかも。
S)まあ、いろいろ考えはあるやろけど、とりあえず誰かに診てもろて、そのあと必要に応じて変更するってことでもええんちゃうか?
J)まあね。
S)とにかくその日は内科・感染症医に診察してもらったわけやけど、手荒れについては「真菌感染症」という診断で、塗り薬を処方してくれたな。
J)先生の話では隣の指にも移っていくって言ってたけど、薬塗っても結果的にはその後小指まで広がってそのとおりになっちゃった。


S)効かへんかったということかな。
J)そうかもね。どんどん隣の指に広がって、しばらくすると手のひらにもへんなブツブツが出てきたもの。

S)バネ指について処方してくれたのは筋肉の痙攣と痛みを抑える飲み薬や。それで治らないようなら専門医(整形外科医?)に頼んでステロイド注射を打ってもらうって言ってたで。
J)手を休ませるようにとも言われたね。バネ指って腱鞘炎の一種なのよね。あと、蒸しタオルで手から腕までを温めたらいいって言っていたわ。たしかに健がつながってるからね。でも、処方された薬飲んでも親指の痛みはなくならなかったわ。
S)それで、薬もなくなってきたし、もう一度同じ先生に診てもらって整形外科の先生も紹介してもらおうと思って予約取って再診に行ったんやな。いっそ注射打ってもろたほうがええっていうことで。
J)そう。ところが、診察時間になっても医者が現れなくて、その日は諦めて帰ったわね。これもフィリピンではよくある話。で、そんなことなら、次は初めから整形外科医に診てもらおうと思ってあらためてまたメディカルセンターに行ったのよね。
S)そのときは受付の窓口で紹介してもらおうと思ってたんやけど、行ったら、2人の先生がいるって言われて、ちょうどその時が診療時間だった医師のほうにしようと思ったら、「先に予約を取ってくれ」と言われたんや。
J)表にある看板の方を指差して、そこに行くように言われたんでしょ?
S)そう。看板には医師たちのリストと連絡先が書いてあったんや。そこから整形外科医を探して、そのうちの1人に電話をかけたんや。そしたら秘書の人が出て、先生のスケジュールを教えてもろた。そこからあとはテキストメッセージでのやりとりや。

J)この看板の連絡先はすごく重要だと思う。ドゥマゲテに長く住む予定の人はこれがわかったら、いざっていう時に役に立つと思うわ。私たちが探していた整形外科の先生はシリマンメディカルセンターだけじゃなくて別の病院でも勤務していて、今度は初めてそちらの病院に行ったのよね。
S)オレらがバレンシアに引っ越す前に住んでたアパートの近くのエース(ACE)という新しい病院や。エントランスを入ったところははなんかホテルみたいな感じやったな。

J)新しいしね。私たちがその近くに住んでいたときにはまだ建設中だったもの。
S)こんなにすぐにお世話になるとは思わへんかったで。
J)私も。長くなってきたからこの続きはまた次回にしようか。
S)オッケー。ほなまた。
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