J)新しい我が家の庭にランブータンの木が2本あるのだけど、家の新築工事中、針金で縛られたりしていたのを取ってあげたせいか、今は元気があって伸び伸び大きくなったよね。
S)そやな。1本目の木の方は8月末頃から実が大きく赤くなってきたな。

J)最初知った時は、真っ赤で毛むくじゃらで、「何これ!?ウニ!?」って思ったけど、食べてみると甘くて美味しい果実よね。
S)ああ。見かけはちょっとエグいけど、ものすごいジューシーで、上品な甘さなんや。この果物はフィリピンに来るまで知らんかったで。
J)ただ、取る時にアリが沢山付いてるから、それがちょっとだけ厄介ね。
S)アリも好きみたいやな。隣の敷地から高い塀を乗り越えて遠征してきてるくらいやからな。
J)だから、取った果実は、バケツに入れて水を注いで、アリ退治をしてからじゃないと部屋にも置いておけないわ。

S)あと、驚いたことに、一本の木からものすごい数の実が成るねん。ほんで、どの実も次から次へとどんどん食べ頃になるから、食べる方が追いつかなくて大変や。
J)そうそう、あちこちにお裾分けしたけれど、まだまだあるし...どうしようと思って、お菓子にすることを思いついたのよ。
S)色々作ってたよな。
J)『ランブータンフロート』『ランブータンクッキー』『ランブータン入りシュークリーム』『フルーツゼリー』『フルーツサラダ』...色々作ったけど、やっぱり熱を加えずに生や凍らせて食べた方が美味しいと思ったわ。






S)熱を加えるとせっかくのジューシーな味わいがなくなってしまうもんな。
J)たくさんのランブータンの殻を割って、種を取って...という作業を繰り返していたら、指の爪が痛くなちゃったわ。
S)そやから、途中から殻をむくのをぎょうさん手伝わされたなあ。こっちの人は、爪を立てずに割るように殻をむくみたいやけど、自分的には爪を立てた方がやりやすいで。



J)台所でその作業をやってると、匂いが残ってしまうのか、1ミリにも満たないような小さなアリが大発生して困ったこともあったわね。
S)水々しいから、果汁が飛び散るのかもしれへんな。
J)工夫していろんなスイーツを作ったけど、作っても作っても次々実が熟してくるランブータン...『まだ冷蔵庫に60個以上ある。でも収穫しないとダメになっちゃうよね、どうしようか...』と思っていたところに救いの手が現れたわね。
S)そや、あれは土曜日のことやったな。
『ランブータンを買い取らせてもらえないか?』と突然の訪問者に言われたんや。
J)収穫もやってくれて30ペソ/kgで買い取るとのこと。もちろん喜んでお願いしたわ。
S)翌日のサンデーマーケットで40ペソ/kgで売るゆうてたけど、どこで売ってるか、わからへんかったな。
J)でも23kgもあったから、690ペソの臨時収入だったわ。それにランブータンのお菓子作りからちょっと解放されるだけでも嬉しかった。



S)ちょうど、一本目の収穫はおしまいの頃やしな。そやけど、あんた、束の間の休息やったみたいやで。そろそろもう一本のランブータンの実が大きなってきてるで~(⌒-⌒; )



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