フィリピンの水事情・前編
- 2021/09/17
- 08:00
J)今まであまり気にしていなかったのだけど...というか気にしないようにしていたのだけど、フィリピンの水道事情について紹介してみない?
S)もしかして我が家の上水道のこと話そうとしてる?
J)それもそうなんだけど、前から気になっていたのよ。フィリピンの上水道の配管って、大丈夫なの?って。
これを↓見て。これがよくある我が家の近所の水道配管の様子。
S)青い大きなパイプがメインの水道管で、そこから各家庭に行く配管がつながってるんや。


J)配管といってもこんな風にゴムホースみたいな配管で、あるときはドブの中を通るし、あるときは野原を横切ってるよね。


S)ああ。ゴムホースやから自由に曲がるしな。
J)我が家の配管はこんな風に↓道路を横断しているもんだから、しょっちゅう外れたりして修理が必要だったのよね。

S)修理といっても、ホース同志をつなぎ直したり、穴を塞いだりするだけや。ホースはむき出しのままやから、上を車やバイクが走ったりするとすぐ破損したり、つなぎ目があるところはすぐ外れるんや。


J)外れかけるとそこが噴水みたいになるし、完全に外れたら我が家には水がやってこないから当然断水になる。外れたところは道路の真ん中だったりするから土が入っても当然なわけだし、うちの場合、汚いドブの中を通ってたりするから、不衛生このうえないのよ。
S)確かにな。ただ、ええ面もあるで。表面に出てるし、ゴムホースやから修理が簡単や。力いっぱいグイ!っとホースをつなぎ合わせたら、あんたでも修理できたやんか。
J)ええ~?でも、それって一時しのぎにしかすぎなくて、やっぱり水がすぐに漏れるのよ。だから道はしょっちゅう水溜りができてドロドロになってたじゃない。
S)そうやな。道路をほじくりかえさんで済むのはメリットやけど、破損しやすいのは問題や。それで今回こそ根本的に解決せなあかんということになったんやな。
J)そうよ。それで水道のラインを道の真ん中を通らないように変えてもらえないか市役所に聞きに行ったのよね。
S)市役所に行ったら、水道工事の窓口はちょっと離れたとこやったな。ワクチンの受付をしてる体育館の脇にひっそりとあったで。並んでる人も誰もおらへんかったからすぐに対応してくれたで。

J)たまたま配管工の手が空いてて、今すぐ見にいくってことになったよね。そして翌日に水道のラインを変更するってことになった。
S)お役所仕事がこんなに早いとはびっくりやった。ほな、行くで~、ゆうて、オレらを置いて2人の配管工がさっさと出発したくらいやからな。それで状況を見て、翌日、水道のライン変更工事をすることになったんや。
J)必要なホースの長さや必要な部品の見積もりを出して、配管の設備に大体2,500ペソ位かかるって言われたわ。
S)明日までにマテリアルを買って来るから費用を出して欲しい、残金は返すから、って言われてその場で支払ったな。
J)それもフィリピンらしいよね。その場でパッとお金を渡すなんて。
S)一応、紙とペンを渡して、受領書を書いてもらったな。名前と連絡先ももらった。
J)当然よ。黙っていたら何もくれないかもしれないもの。でも今回は配管工の携帯番号もちゃんと聞いておいて本当によかったわ。
S)翌日、フィリピンあるあるやけど、来るといってた朝8時半を過ぎても来えへんから、9時過ぎまで待って聞いてた番号に電話したんや。そしたら、マテリアルを買うのに時間がかかったけど今向かってるってことで、それからしばらくして確かに来てくれたで。直接電話できてよかったな。オフィスを介してたら時間かかるやろし。
J)フィリピンにしてはめずらしいことに、9時半頃には来てくれたからよかったわ。予定の1時間遅れなら上出来よ。
S)そやな。それに、作業が意外と早くて、1時間ほどで終わって、部品代の領収書も残金もちゃんと持って来てくれて、その場で清算。全部で2,300ペソちょっとで済んだんや。
J)ホースのラインは今回は道を横断せずに、側溝を這わせて川にあるメインの配管と繋いでくれたのよね。
S)それと、メーターとバルブも今まですこし離れたところの草陰に隠れてたのを家の門の前に付け替えてくれたんや。バルブが遠くにあると誰かがいたずらして止めてしもてもわからへんからほんまよかったで。
J)うん。あんな草ボーボーの陰にあるなんて知らなかったわ。でも、問題はその後だったね。
S)ああ、困ったことになってしもたな...。
J)でも長くなるから、その話は次回ってことにしましょう。
S)オッケー。ほな「続く」やで〜。

