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フィリピン人ってばっ!不満タラタラ...


J)最近、ちょっと腹立たしく思うことがあるのよ。

S)今日はどうしたんや?

J)私たち家がほぼ完成して、やっとのことで引っ越ししたじゃない?

S)「ほぼ」完成で、完全に出来たわけやないのが悲しい所やけど、何とか住めるようにはなったな。

J)あちこちに不具合があって、やっと最近手直しに来てくれるようになってきたのよね。

S)そやな。たまーに思いついたら作業に来るっちゅう感じやな。

J)この前は納戸の入り口の引き戸の滑りが悪くて直してもらったのはいいけれど、扉を閉めてやっていたのにも関わらず、1階全てが粉塵だらけになって後の掃除が大変だったわよね。

S)そや、あんなになるなら初めから言ってくれたらもう少し対策しておけたんやけど、見えない所にまだまだ粉塵は残っていそうやな。

J)困るのは掃除道具も持ってこないで、勝手に人の家の掃除道具を使って、真っ白にしてそのままほったらかしだし、別な用途に使うつもりで出しておいたお米の空袋にその粉塵が沢山入っていたり、日本では考えられないようなことがたくさんあるよね。

S)一言で言ったら、無神経やねん。

J)そう!全く無神経!あと、この前、同じ業者がお隣の建設のために水を貸してくれっていってきたことがあったじゃない。あのときも、あなた怒ってなかった?

S)ああ、ウチらの隣にも同じ業者が建て売り予定の家を建てているんやけど、その家はまだ水が引けていなかったから、『水を使わせてくれへんか?』と依頼があって、了承したときのことやな。

J)隣の作業が終わって帰った後に我が家の庭に水撒きしようとしてホースを探したら、隣の現場まで途中で別なホースにテープでぐるぐるまきに接続されたままだったんでしょ。

S)テープがしっかり巻かれてて取れへんから、結局うちのホースの端をハサミで切るしかなかったで。

J)あれは土曜のことで、翌日は日曜で作業しないのに、使った物を返してくれないってひどいよね。

S)フィリピンでは貸してもらったものは自分の物くらいの意識の人が多いんかいな?

J)そういえば、息子の学校の手続きでメディカルセンターに行った時、書類に記入するのに筆記用具を持っていなくて、受付で貸して欲しいって言ったら頑なに断られたことがあったよね。

S)そやな。一度貸したら返してくれへんことが多いからかもしれへんな。

J)息子もクラスメートにボールペンを貸して、いつまでも戻してくれないから、聞いてみたら、『え?』って素知らぬふりをされたって言ってたわ。

S)大事なものは気楽に貸したらあかんってことかいな。

J)全員がそうだってわけじゃないけど、気をつけなきゃいけないってことよね。

S)限られた経験だけで全体を判断したらあかんで。ええ人もぎょうさんおるからな。

J)もう一つ、ストレスの種になることといえば、時間にルーズってことかな。さっき言った家の手直しのことだって、いつ来るのかホントにわからないんだから。

S)建設の最中もそうやったけど、「明日」「今週中」「来週の月曜」って言われてもホントのとこはいつかわからへん。

J)とりあえず、その場限りで言ってるって感じよね。

S)永遠の明日や。しかし、よう考えたら大学時代までのオレかて似たようなもんやったな。

J)そうだったの?

S)友達と待ち合わせしたら必ず30分は遅れたもんな。でも、友達かてそんなもんやから、結局同じくらいの時刻に集まるねん。

J)それは仲間内だから通用するのよ。日本社会は時間厳守の圧力が強いんだから。

S)確かに、実社会に入ってからやな。時間厳守が身についたのは。

J)でも、フィリピンに来てからそれがリセットされそうね。30分くらい遅れるなんて、仲間内だけじゃなくてもざらにあるんだから。

S)最初は待ち合わせた相手が約束の時間に5分遅れただけですごい心配になってしもたけど、最近はようやく時間厳守のほうがストレスに感じるようになってきたで。少しくらい遅れても許してもらえるって楽やからな。

J)それで私たちも、業者がいつ来ることになってるって予定がわかっても、遅れた場合とか、いざ来なかった場合とかも想定して自分たちの予定を組むようになったよね。

S)時間に関する約束が守られないのはフィリピンでは常識やからな。なんせ、オレらの家の場合、8ヶ月の約束の建築が2年以上かかっても業者は悪びれへんのやからな。

J)さすがにあれはどのフィリピン人に聞いても異常だって言って怒ってくれたけどね。

S)建設の場合、毎日現場を見に行くことが大事で、そうしないとサボるらしいねん。それで、アパートのオーナーとか管理人にも一緒に行ってもろたな。確かにあれは効果があったみたいで、建設業者も結構気にしてたで。

J)私たちの場合は弁護士に相談したりして少し動いたら、それが業者の知るところとなって、そのあと人夫も増えてスピードアップしたね。

S)ああ、それで気づいたことがあるねん。ある日アパートの管理人と見に行ったらいつもより多くの人夫が来てて仕事をしてた。それでもオレはまだ足りひん思って不満に思ってそう話したんや。そしたら、管理人から、肩の力を抜くジェスチャーつきで言われたんや。リラックス!てな。こっちの人は、心配事とかあってもカリカリせえへんと、リラックスするのが上手いんちゃうかってその時思ったで。

J)私も心配事があってスムーズに進まないときはついカリカリしてしまうけど、無駄にカリカリしてもしたかないもんね。

S)それは結局ハッピー感を自分からうばってるだけちゃうやろか。どうあがいても遅れるもんは遅れるんやとしたら、ちょっとでも安心できる材料見つけたら肩の力抜いてリラックスするほうが得や。ハッピー度も上がるで。

J)フィリピンの人は貧しい人も多いけど、あまり悲壮感はなくて笑顔が多いのもその辺りに秘密があるのかもね。

S)オレらも腹ばっかり立ててへんで、フィリピン人を見習ったほうがええかもしれへんで。

J)そうね。そうしたらリラックスしてストレスなくハッピーに暮らせるかもね。

S)そやけど、そうなって日本に帰ったら、周りの人から「無神経!」「時間にルーズ!」って言われてえらく嫌われるやろな~。(笑)

J)きっとみんなからバッシング受けちゃうね。

S)それでもハッピーでいられたらすごいけどな。

J)でも、私、やっぱりあの無神経さは許せないのよね!絶対!

S)あんた、やっぱり日本人や。帰ってもみんなに嫌われへんで。(笑)





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ドゥマゲテ・レポート

Author:ドゥマゲテ・レポート
3.11以降、色々なことに気づき始めた私たち...
このまま、何事もなかったかのような毎日を過ごしていて良いのだろうか?悩んだ末に、千葉県から北海道に引越し、2017.7思いきってフィリピンに引越ししてきました。北海道に引越しした時も、フィリピンに引越ししても同じように考えている人って居るものです。そして仲間は多ければ多いほど協力して過ごしやすくなるものです。海外で暮らしてみたい人、なかなか思ったように一歩を踏み出せない人に、どうやって私たちが引っ越して来たか、私たちでわかる範囲のこと、特にドゥマゲテとその周辺の情報を発信していきたいと思っています。(J)

J の夫です。2019年3月にドゥマゲテから隣町のバレンシアに引っ越しましたが、ドゥマゲテ周辺ということでブログのタイトルは当面「ドゥマゲテ・レポート」のままでいきます。よろしくお願いします。(S)

*イメージはドゥマゲテから望むタリニス(Talinis)山の夕景です。
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