緊急搬送、その後...⑤ 手術後のこと
- 2021/05/28
- 08:00
J)一昨日(5月26日)の皆既月食はあいにくの雲で見られなかったね。残念。
S)やっと見られた時は皆既月食も部分食も終わったあとやった。本影の周りの半影が月にかかった状態やったみたい。半影月食て言うんやて。しゃくに触るから、写真載せとくわ。
J)皆既月食じゃない月の写真?だれも興味持たないと思うけど...(笑)

(↑スマホではこれが限界だった。フィリピン時間午後8:57撮影)

(↑右上にわずかに半影あり)

(↑フィリピン時間。実際に見えたのは部分食が終わったあとの半影月食)
J)ところで、息子が付き添っていた手術翌日の午前中にICUから病室に移ったんでしょ?
S)そうや。病室に移ってからはありったけの薬剤投与が始まったな。当然いろいろな薬剤が配当された点滴もしてるし、胸を広げる吸入、定期的に抗生物質の注射、鎮痛剤の服用とかがあった。手術で頭から突き出た排出パイプで吸い出した血液の処理もあった。夜中でも2時間ごとに血中酸素飽和度、脈拍、血圧、体温を測りに来るし、なかなかぐっすり眠る環境ではなかったな。
J)でも、ほったらかしではなくてよかったね。
S)そりゃ、ほったらかされたら困るで(笑)あと、尿がカテーテルで尿瓶にたまってくるからその処理に来てくれたな。
J)血液のほうは頭から順調に抜けていたようで、手術後2日目の金曜の夜には頭に付けている袋が外されたよね。
S)「あれ?もう外すの?もう少し付けておいた方が余計な血が抜けていいんちゃう?」って思たけどな。
J)土曜日には尿道から尿瓶につなぐカテーテルをはずしてオムツがとれたね。
S)そう。あとは自分でおしっこに行かなあかんということや。そやけど、まだ歩くとフラフラして1人では歩けへんかった。
J)私が付き添ったのよね。家では深夜であろうと、よっちゃんのおしっこに起こされて付き合わされていたけど、病院ではあなたに起こされていたね。あなたがよっちゃんになったみたいだった。
S)悪いなあと思いながらも起こすしかなかったんや。よっちゃんの気持ちがわかったで。でもぐっすり寝てて声かけたくらいでは起きてくれへんからスマホを大きな音で鳴らして起こしたりしてたな。
J)ウンチが出たのもトイレにいくようになってからだったよね?
S)そうや。オムツが取れへんうちは、看護師からpoop(ウンチ)は?て聞かれたけど、どうしても出えへんかったんや。まだ腸がちゃんと動いてなかったんかもしれへんな。
J)せっかくオムツしてるんだから、思いっきりそのままやっちゃえばよかったのに~。
S)いやいや、それを看護師さんに処理してもらうのも恥ずかしいしなあ。 手術の日を含めてまる3日は何にも出えへんで、「固形物食べてるのに何処行ったんやろ?」って心配になったで。それがトイレに行くようになってからウンチも出たんや。意外とちゃんとしたやつでほっとしたで。
J)そのころから食事も普通食になったよね。
私は水曜日に息子と付き添いをチェンジして、買物後、久しぶりに自宅に戻ったけど、暗がりから私を見つけたよっちゃんは大歓迎で迎えてくれたわ。ジャンプして抱きついてくるのでしぱらく家に入ることができないほどだったよ。でもよく見ると、リードの先の首輪に付ける金属部分が壊れていたの。私たちの留守中、何かあったのかも....。もしかしたらリードを噛み切って脱走したのかもしれないわ。

J)それを何とか修復して、よっちゃんの食事の準備や、前の日曜に大量に買っておいた野菜を調理したり、洗濯したり、掃除したり...翌日の昼過ぎには再度病院に行かなければならないので直前まで家事に追われたわ。そして手術翌日の木曜日、息子の夕食の準備をして、自分の夕食の弁当と着替えを持って、よっちゃんのことを頼む旨書いた英語のメモを、管理人さんに見せてから出発したわ。
S)通じてよかったな。
J)木曜に私と付き添いをチェンジして自宅に戻った息子も大変だったみたい。父親犬のランボーが又よっちゃんを襲って。それに年度末で試験や提出物もたくさんあったらしくて。
S)家にいるみんなも苦労したんやなぁ。
こっちでは術後の食事は途中から普通の食事に変わったんやけど、確か手術前日だったか、一度栄養士らしき人が来て、食べ物のアレルギーはないか、何か食べたい物はないか?聞きに来たことがあったやんか。覚えてる?
J)そうそう、あなたは、『フルーツが食べたい』って言ったら、どんなフルーツかって聞かれて『りんごが食べたい。でもそれだけじゃなくてケーキや他のフルーツも』って言ってたよね。
S)そや、それなのに何故か手術の後から、デザートとしてりんごばかりが出るようになってな。
J)そう、それで食事を入れてくる容器の蓋をよく見たら『アップル、オンリー』と書かれていたのよね。

S)りんごは確かに好きやけど、りんごばっかりやったから、蓋に貼られている紙に、『りんご以外の物も食べたい』とメモを付けて戻したけど翌日も『りんご』がついてきてな。その後食事を持ってきてくれる人にも伝えたけど、一回だけ違う物で、そのあとは又アップルオンリーの紙が貼られていたな。

J)最後には看護師さんを呼んで伝えて、やっとりんご以外の物にありつけたよね。
S)それでも、入院最後の食事はまた「フルーツはりんごオンリー」って書いてあったで。どうしてもりんごを食べさせたかったらしい(笑)
入院中の出来事と言えば、日曜日にはドゥマゲテを含む近隣地区全体で計画停電の予定があったやんか。
J)そうそう、でも私たちは病院にいるし、一時的に停電してもすぐ自家発電で復旧すると思っていたのよ。
S)予定されたとおり、朝6時過ぎに一度停電して、一旦は復旧したものの、又停電。その後看護師さんに聞いたら『自家発電の設備が壊れた』って言うてたな。
J)半日位は停電していたよね。そんなことがあるなんて、びっくり。手術中でなくてよかったよ。でも酸素が必要な患者さんとか、どうなるの?と心配になったわ。いざというときのための電源は他になかったのかしら。
S)どうやろ。手術用のはあるかもしれへんけど、病室はないということかもしれへんで。
J)エアコンが効かなかったからその日の昼間は暑かったね。
S)そんなこんなで、退院予定の翌週の月曜を迎えるわけや。
J)ところが思いがけないことが起きたのよね。それは次回ね。
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