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よっちゃん行方不明!?


J)8月31日で我が家の愛犬よっちゃんは生後7ヵ月になったのよね。

S)早いもんやな。でもこの前は大変やったなあ。

J)そうね。夕方になってもよっちゃんの姿が見えずに心配になったの。

S)そやな。

J)最近あまりうちに来なかったから、はじめはあまり気にしなかったんだけど、気づいたら朝からずっと見てなかったのよ。

S)その前の週の日曜にシャンプーした後から、うちにあまり来なくなってたな。そんなに嫌がるようなことはせえへんかったと思うのにな。

J)それだけじゃなくて、食事も前ほど食べなくなったような気がして、管理人さんや、アパートの住人から美味しいものをもらっているのかな?なんて思っていたわ。

S)それでも、夕方15:30過ぎには、息子がやってる訓練が楽しみなのか、決まった場所に必ず来てたで。

J)うん。「お座り」、「待て」、のほかに「ボールを取ってこい」とかね。

S)案外よろこんでやってて、時間になると、よっちゃんだけやなくてシロくんことランボーも来てたやんか。

J)そうね。いつもならそれには必ず来るのに、あの日来たのはお父さん犬のランボーだけで、よっちゃんの姿は見えなかったよね。

S)とりあえずみんなでアパートの敷地の中を探し回ったな。

J)車の下とか、アパートの管理人さんの家の方とか、あちこち探してもみつからず...どうしたのだろう、と心配になったわ。

S)最近、時々通りに現れる黒い犬が気になっているようやったから、フェンスの隙間から外に出たんやないか?と話してたら、管理人の息子さんが、近所の人から「犬が事故に遭った。あんたのところの犬か?」と聞かれたという有力情報を教えてくれたんや。もちろん彼は「わからない」と答えたらしいけど。

J)それで心配になってあなたと息子で外に探しに行ってもらったわ。

S)表の車道には血が流れたあとがあってな。あそこでやられたんちゃうかって思った。それで道路脇の草むらに死体が捨てられてないかを見て回った。それからふだん行かない奥の小道まで行って、名前を呼びながら探したけど、どこにも見つからへんかった。

J)その話を聞いてゾッとしたわ。「どうかよっちゃん無事でいて!」って、祈るような気持ちだった。
その後、その近所の人が「サリサリストア(フィリピンの小さな雑貨店)」の人とわかって目撃証言を聞きにいこうとしたのよね。

S)そうや。暗くなる前やった。

J)ところが、まさに行こうと思ったちょうどそのとき、道路の向こう側から後ろ足をヨロヨロさせながら、それでも慌てたように道を渡ってくるよっちゃんが見えたのよね。

S)息子が最初に気づいて大声で呼んだら、いつものようにフェンスの隙間から入ろうとしたんやけど、後ろ足が引っかかって抜けへんようになってしもたんや。

J)入ろうとしたフェンスの隙間がいつもより狭い一番端っこだったのね。頭から上半身は入ったけど、下半身が挟まって動けなくなってしまったんだわ。本人もすごく慌てちゃって。急いで助けに行ったけど、前にも後ろにも中々動かない。

S)アパートのフェンスは道路側が高く、敷地内は低くなっていて、よっちゃんは体の前半分が宙に浮いたような感じになってしもたんや。宙ぶらりんや。

J)急いで体を支えたけれど、私たちだけじゃどうにもならなくて、管理人さんに手伝ってもらって後ろに引き抜いてようやく脱出。

S)怪我しているみたいやったな。脚とお尻に黒い泥が付いてて濡れてた。どこかの穴に落ちて上がってこれなかったけど、オレらが呼びながら探してるのがわかって這い出して来たんちゃうかな。

J)その時点であたりは真っ暗で、動物病院はどこもやっていないし、とにかく家でゆっくり休ませることにしたね。

S)体には血はついてなかったから、あの道の血の跡は別の犬ちゃうかって思ったで。

J)でも鼻血を流してたわ。

S)ああ。目も真っ赤になってた。

J)それにしても一日中どこにいたんだろ。

S)すごく怯えてて元気もなかったんや。脚が萎えてたのはなんとか戻っては来たけど、あまりちゃんとは歩けなかったな。

J)何か大変な体験をしたことだけは確かね。

S)でも、とにかく帰って来てくれて本当に良かったで。もともと管理人さんが息子に子犬をあげると言ってくれてもらった犬やから、息子もひどく心配していたからな。

J)その夜、よっちゃんは、初めはリビングに寝ていたけれど、朝には息子のベッドの脇で寝ていたわ。

S)やっぱり息子の側が安心なんやろか。部屋の床面に鼻血の跡が転々とついてて、よっちゃんの移動した跡がわかるようで痛々しかったな。

J)鼻血はどうしても止まらず、色々調べたら、すぐに動物病院に連れていけとあるし、食べ物も水も飲まないし、よっちゃんの命に関わるのでは、と不安でみんなあまり眠れなかったと思う。

S)バイクか車に当たったとしたら頭とか脚を打ってるかもしれへんから、やっぱり動物病院に連れて行こうってことになったんやな。

J)すぐ連れて行きたかったけどもう閉まってる時間だったし、翌日の月曜日はフィリピンの祝日(ナショナル・ヒーローズ・デイ)だったから無理かもって心配したけど、知り合いに聞いたクリニックがやってると朝になってわかって、連れていくことにしたね。

S)祝日で息子のオンライン授業が休みやったから、ペディキャブ呼んで息子と一緒によっちゃんを連れて、ドゥマゲテの動物病院に向かったんや。

J)でも到着したのは何故か別の動物病院だったんでしょ?

S)そや。事前に調べといたのはハイウエイ沿いのはずやのに、ちょっと雰囲気違うなあって思ったけど、ま、エエかってことで、初めてってことを告げて受付てもろたんや。

J)でも調べたら、そこ、評判の良い動物病院みたいだったね。

S)そうやな。実際、血統のよさそうな犬を連れた人がぎょうさん来てはってな。すごく待たされたけど、順番が回って来たら対応はよかったで。

J)その間、ペディキャブの運ちゃんにはずっと待っててもらったんでしょ?

S)そう。往復ってことで交渉して来てもろたからな。で、クリニックの医者には今までの経緯を説明して、食欲がないことも話したんや。そしたら、まず血液検査をした。事故とかあると、その反応が血液にでるそうや。

J)血を採ったのね?

S)そや。よっちゃん、血を採られる時ちょっと他所向いてたけど、静かにしてたで。

J)へえ。

S)結果やけど、血小板の数が大幅に下がってることがわかってん。鼻血と目の充血は頭を打った可能性を示唆してるだけやなくて,その影響があるんちゃうかって言ってはった。

J)入院するかってきかれたのよね?

S)食欲が無くて食べないことを話したら、「食べさせるのが難しいようなら入院させる手もある」って言うから、そうしてほしいって言ったんやけど、「ただし、感染症にかかっていないことが条件」と言われて、とりあえずそのチェックを受けることにしたんや。

J)二つ目の検査ね。どんな検査だったの?今話題のPCR検査とか?

S)ちゃうちゃう。あとで調べたらたぶん「免疫クロマト法」の検査やと思う。簡単ですぐに結果が出るタイプや。キットを見たらDistemper(ジステンパー)って書いてあった。

J)どうやって調べるの?

S)犬の目ヤニや鼻汁や唾液を綿棒ですくい取って検査キットに入れて反応を見るねん。よっちゃんは目ヤニをとってたな。

J)で、どうなったの?

S)ウイルス陽性やったらキットの色が変わるんや。

J)どれくらい時間がかかるものなの?

S)だいたい5、6分、早い時は2、3分で反応が出てくるって言ってた。

J)で、どうなったの?

S)あんた、それ知ってるやん。

J)あ、そうだった(笑)。それが事故どころじゃない事態になってしまったのよね...。
我が家の大事な三男坊?のよっちゃん!この続きは次回。犬を飼っている人には特に読んでもらいたいです。私たちみたいなことにならないように!











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ドゥマゲテ・レポート

Author:ドゥマゲテ・レポート
3.11以降、色々なことに気づき始めた私たち...
このまま、何事もなかったかのような毎日を過ごしていて良いのだろうか?悩んだ末に、千葉県から北海道に引越し、2017.7思いきってフィリピンに引越ししてきました。北海道に引越しした時も、フィリピンに引越ししても同じように考えている人って居るものです。そして仲間は多ければ多いほど協力して過ごしやすくなるものです。海外で暮らしてみたい人、なかなか思ったように一歩を踏み出せない人に、どうやって私たちが引っ越して来たか、私たちでわかる範囲のこと、特にドゥマゲテとその周辺の情報を発信していきたいと思っています。(J)

J の夫です。2019年3月にドゥマゲテから隣町のバレンシアに引っ越しましたが、ドゥマゲテ周辺ということでブログのタイトルは当面「ドゥマゲテ・レポート」のままでいきます。よろしくお願いします。(S)

*イメージはドゥマゲテから望むタリニス(Talinis)山の夕景です。
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