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【実録】レチョンの作り方


S)この前、ここの管理人の一番下の息子さんの6歳の誕生日パーティーがあって、レチョン(フィリピン風の豚の丸焼き)を作ってたやん。

J)まず豚さんを連れてきてたわね。

S)今日はその豚さんがレチョンになるまでを紹介しようと思うんやけど?最近Covid関連のアップが多かったし。

J)いいね。フィリピンのお祝いごとのパーティーには欠かせない一品よね。管理人さんの親戚筋の人たちが来てた中に私たちも加えてくれたのよね。

S)光栄やな。ただ、最初の肝心の屠殺の時にちょうど出かけてて見そびれたし、そのあとも途中で見てなかったところもあるし、詰め物の詳細聞いてへんからどないしよかと思って。

J)いいんじゃない?これを読んだからって「じゃあやってみよう!」っていう人は多分いないから(笑)

S)それ言うたら元も子もないかも(汗) じゃ、まあ一応紹介ってことで。
 まず動画をあげとくわ。ちょっと長くなったから「前編」と「後編」に分けたけど、順番に見てくれると嬉しいなあ。

前編


後編


1 生きている豚を買う

S)まず、生きているブタを1匹買ってきま〜す。

J)そこがスゴイわ。あれはもうおとなだったね。

S)ああ、大人の雌ブタやった。たしか2,500ペソ(約5,300円)と言っていた。

J)うちの よっちゃん が興味を持って近くにいたよね。

S)新しい友達と思ったんちゃうか?

J)まさか、翌日はレチョンになっちゃうなんて思わないものねえ。

S)そやな。ブタさんも何気に可愛かったで。

J)でも大変だよね、一から作るのって。どうして業者に頼まなかったのかしら。

S)業者に頼むと途中で肉を取られて肉が減ってしまうことがあるんやて。

J)へえ。それにしても、管理人さんのご主人、修理から工事からレチョンまで、なんでもこなせるのってすごいよね。


2 豚を屠殺する

S)さっきも言うたけど、ちょうど出かけてて実際に見ることはできなかった〜。残念。

J)でもちょっと【閲覧注意】になりそうだから撮影しなくてよかったかも。

S)やりかたとしては首筋を切って血を抜くとのことや。

J)頸動脈を切るのね。動画にもよく見ると首に傷跡があるよね。別のYouTubeにあがってる動画を見ると最初に頭を棒で殴って気絶させるって言ってたわ。

S)そこまでは聞かへんかったな。

J)前にドゥマゲテで肉屋と屠殺業者の協会の施設の近くに住んでいたとき、ブタの悲鳴が聞こえてたよね。

S)ああ。悲鳴が聞こえてだんだん聞こえへんようになっていった。たぶん、そういうことがあったはずや。先日も悲鳴を上げたって言ってたで。悲しそうな悲鳴らしい。

J)う〜ん。複雑な気持ちがするけど、お肉を食べるってことはそういうことなのよね。

S)おいしく戴かへんとバチがあたるで。


3 身体を洗う、臓物を取り出す

S)オレがアパートに戻ってきて見始めた時はもう最後の方やったんや。

J)血抜きの後は当然身体を洗うんでしょ?

S)アップした動画では毛を剃りながら水で綺麗に洗ってるのがわかるやろ。

J)そうね。お腹におっぱいが並んでて雌ブタってこともわかるね。この時点ではお腹は切られてないわ。

S)それが済んだらお腹を割いて臓物をとりだすんやけど、オレ、ちょうどそのときトイレ行ってて見られへんかった(泣)

J)あらら。どうりでアップされた動画の次の場面はお腹に手を突っ込んでるようにみえるよね。

S)そうやねん。きれいになってるから臓物を取り出してから洗ったんやろな。

J)体が白くて綺麗。お腹の中も水で洗いながら取り出してる感じね。

S)ああ、余計な毛も剃ってるな。


4 長い棒を身体の端から端まで突き刺す

S)長い棒を尻の穴から突き刺して口から出すんや。

J)使ってるのは竹の棒かしら?

S)ああ。太い竹や。


5 お腹の中から針金で身体を固定する

S)お腹の中に針金を入れて括り付けてた。

J)豚の体を固定しているのかしら。

S)たぶんそうやな。


6 お腹に詰め物をする

S)レモングラス(と思われる葉)、長ネギ、玉ネギ、ニンニク、塩などを用意してた。それを順番にお腹に詰め込んでいくねん。

J)あと缶詰もあるね。

S)中身は確認できへんかった。

J)調味料も入れてる?

S)そうや。こっちでよく使うMagic Sarapという調味料と味の素を振り入れてた。それから謎の茶色い物体(笑)。

J)なんだろう。

S)ひょっとしたら日本で言う「八角」かもしれへん。たしかレチョンには八角を使うんや。あと、大量の塩やな。これでもかってくらい入れてたで。


7 お腹を縫い合わせる

S)太い糸でお腹を縫い合わせてた。

J)詰め物をしてるからしっかり縫い合わせないとね。


8 釘で身体を棒に打ち付け、針金で身体を固定する

S)打ち付けるとこは見そびれたんやけど、大きな釘の頭が2箇所見えるやろ。

J)首の部分とお尻の部分ね?

S)そう。棒に固定するために打ち付けたんやな。そのあと、針金を使って豚の身体を縛ってた。

J)手足がまとまってコンパクトになった感じね。


9 ココナッツミルク(?)を塗る

S)丹念に白い液体を塗ってた。

J)何かしら。

S)たぶんココナッツミルクやと思うで。前に管理人さんの奥さんがそんなこと言ってはったから。


10 予め木材に火をつけておき、棒を回しやすいように両側に支えを作っておく

S)ここまでに火の準備をしておかなあかん。

J)ココナッツの木の皮みたいなものもあるね。

S)ココナッツはよう燃えるからその幹と皮の部分かもしれへんな。これも聞いてないんやけど。


11 豚を回転させながらじっくり焼く

S)黄色い液体を塗ってたな。あれはたぶんオイルやな。

J)オイルを塗りながら焼いてるのね。

S)回転させながら均等に焼いてくんや。トヨットヨッ(tuyok tuyok)するねん。

J)え?何それ?

S)クルクル回転させるのをビサヤ語でそう言うらしい。

J)へえ。どれくらい焼くのかしら。

S)約2時間半〜3時間やな。今回はほぼ2時間半。ときどきナイフで突いてたんやけど、皮の硬さを見るためやろか。

J)直火なのね。

S)火加減は薪の位置を変えたり、場合によっては水をかけて火を弱めたりして調節するんや。

J)全体がこんがり焼けたら完成ね。


12 完成

IMG_0201.jpg

S)完成!パーティー会場にセッテングされたレチョンや。

J)わたしは脂身の少ないところをもらって食べたけど、おいしかったわ。

S)オレはパリパリの皮が好きやから、皮もいっぱいもらって食べたで。

J)パーティーには管理人さんの家族と親戚がいて、私たちも含めて20人以上いたかしら。みんなが食べても食べきれないよね。

S)最後はワンちゃんたちにもあげてたで。

J)うちの よっちゃん は前の日は豚さんの近くに行って興味深そうに見てたから、あたらしいお友達って思ったのもしれないけど、こういう結末になるとはねえ〜

S)豚の血を抜くときに悲鳴を聞いてたんかな。あのあと、午後はオレらのアパートに来て、パーティーが始まる夕方になるまでずっとぐったり寝てたやんか。

J)そう。いつもと違うから不思議だったわ。

S)お父さんの シロくん(ランボー)は腹ワタ出してるときも焼いてる間もその場所に来てたんやけど、よっちゃんは一度も来なかったで。

J)断末魔の悲鳴を聞いてショックをうけたのかも…。

S)そやけど、パーティーでは美味しそうに肉食べてたけどな〜。

J)こうやってフィリピンの犬になっていくのねえ。









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ドゥマゲテ・レポート

Author:ドゥマゲテ・レポート
3.11以降、色々なことに気づき始めた私たち...
このまま、何事もなかったかのような毎日を過ごしていて良いのだろうか?悩んだ末に、千葉県から北海道に引越し、2017.7思いきってフィリピンに引越ししてきました。北海道に引越しした時も、フィリピンに引越ししても同じように考えている人って居るものです。そして仲間は多ければ多いほど協力して過ごしやすくなるものです。海外で暮らしてみたい人、なかなか思ったように一歩を踏み出せない人に、どうやって私たちが引っ越して来たか、私たちでわかる範囲のこと、特にドゥマゲテとその周辺の情報を発信していきたいと思っています。(J)

J の夫です。2019年3月にドゥマゲテから隣町のバレンシアに引っ越しましたが、ドゥマゲテ周辺ということでブログのタイトルは当面「ドゥマゲテ・レポート」のままでいきます。よろしくお願いします。(S)

*イメージはドゥマゲテから望むタリニス(Talinis)山の夕景です。
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