COVID感染者ゼロの町 in ネグロスオリエンタル
- 2020/07/30
- 13:00
S)ネグロスオリエンタルには25の町があるんやけど、そのうちCovid-19の感染者がいないのは7月29日現在で4つだけやねん。どこかわかる?
J)さあ、どこかしら。バレンシアもそうなんじゃない?
S)そう。バレンシアも含まれてるで。この記事見てんか。
2020年7月28日、バコンの町がその最初の症例を記録した後、パンデミックが始まって以来、ネグロスオリエンタルでCOVID-19の患者がいないのは4つだけである。
(Yes The Best Dumaguete, 7月28日)
J)え~と、「パンプローナ(Pamplona)」「シアトン(Siaton)」「サン・ホセ(San Jose)」そして「バレンシア(Valencia)」か。
ちょっと場所をわかるようにすると...


S)このまま感染者ゼロでいってくれると嬉しいんやけどな。
J)でもついこの前までゼロだったダウイン(Dauin)もバコン(Bacong)も感染者が出てしまったし、私たちに出来ることはやはり感染予防に努めるってことなのかあ。さっきの地図の青い下線で場所を示したわ。
S)それはそうやけど、ダウインもバコンも感染者は LSI (Locally Stranded Individual)と呼ばれる人たちやねん。
J)ごめん、それよくわからないわ。
S)「フィリピン内の他地域で足止めされていた地元民」のことや。ダウインの場合やと、マニラの南西にあるカビテ市(Cavite City)で足止めされててダウインに帰還した45歳の人やった。バコンは記事にあるようにマニラ首都圏のパラニャケ市(Paranaque City)で足止めされていてバコンに帰還した70歳の男性やったんや。
J)ということは、ダウインやバコンの中で感染したわけではないってことかしら。
S)そこまではわからんけど、足止めされていた地域で感染してた可能性もあるってことやな。
J)だとすると、そのLSI と呼ばれる人が危険かもしれないってことかな。
S)そうやな。でも、それだけやないで。たとえば、ドゥマゲテ空港のあるシブランでは、この前の日曜にこんなアナウンスをしてるねん。「他地域から帰還する地元住民の受け入れを当面停止する」ってな。
J)へえ。シブランは少しずつ感染者が増えてるって聞くからね。確か8人目が出たんだったよね。
S)そう。シブランが受け入れを停止する他の地域からの帰還者っていのは、LSI だけやなくて、フィリピン人の海外労働者(いわゆるOFW=Overseas Filipino Workers)、それと他の地域に出る権限を受けた人(APOR=Authorized Persons Outside Residence)や。
J)え、その最後のAPORの人たちって...?
S)コミュニティ隔離の時でも外に出る権限を受けた医療従事者、フロントライナー(救急などの最前線で働く人)、生活に必須なサービスの従業員などやな。
J)なるほど。国内外を問わずとにかく他地域に出てそこから戻ってくる人が対象だね。そういう人たちが戻ってくるのを停止するってかなり厳しい措置よね。
S)そうやで。ただ、そういう人から陽性がわかってるのは、特にそういう人が外から帰ってくる時には検査をするからかもしれへん。それ以外の人は検査を受けてない人のほうが圧倒的に多いわけやから安心はできへんで。
J)フィリピンの検査数はどうなのかしら。
S)Worldometerというサイトがあるけど、その集計によると、100万人あたりの検査数は7月30日時点で12,967件で世界215カ国中131位。まだまだ多いとは言えへん。
J)ちなみに日本は?
S)日本は6053件で158位。
J)うわ!少ない…。フィリピンにもはるかに負けてる…。
S)日本は患者数を抑えるのに検査数を抑えることで対応してるみたいやからな。本末転倒や。
J)まったく。
S)話戻すと、バレンシアかて外国人が多く住んでるし、何らかの理由でいったん外に出て戻ってくるケースもあるやろから、ホンマ気をつけなあかんな。
J)現時点で感染者ゼロの4つの町に残ってるからって浮かれてちゃいけないね。
S)そやで。オレらが感染者第1号になったら申し訳たたへんし。
J)でも、最近のフィリピンの感染者増加を見ると心配よ。1日あたり千人台の新規感染者を出してて、今日現在でトータル8万5千人を超えてるものね。
S)早晩「バレンシア陥落」なんてことにならへんことを祈るわ。
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