南国フィリピンには、大きな虫がわんさかいるんだろうと思っていた。
たまには大きな虫も見かけるけれど...
こちらに来て毎日毎日悩まされるのは、体長3ミリ以下の小さな虫たち。
ちょっとお菓子の食べカスが散らかっていても...
調理した後のガス台を、見た目が汚れていないからと放っておいても...
パンを焼いた後のトースターにも...あっと言う間にやってくる。
どうも常に偵察隊が巡回していて、食べ物や虫の死骸を見つけると仲間に知らせるようだ。
奴らに見つかると、どこから現れるのかと思うほど、 たくさんの仲間がそのエサを片付けにやってくる。
その場所が外だったり、部屋の隅っこだったり、ベランダだったりしたら私たちは奴らに仕事を任せ、放っておく。
でもその場所が台所のガス台や、まな板の上や、テーブルの上だと、そうはいかない。
まだ引越して間もない頃に、夕飯で食べた煮物を鍋に入れたまま蓋をしてガス台の上に一晩おいておいたことがあった。
翌日、その煮物を温め直し、少し食べた所で気がついた。
この黒い点は何だろうと...
奴らだった。
その時Sは既に完食していた。(^◇^;)
それ以来、食後の片付けは完璧...のはずだが、今度は又、別の小さい奴らが現れ始めた。
奴らの名前は蟻グモ...蟻に擬態した蜘蛛。
ダイニングテーブルの上を何度拭いても大繁殖!
こちらも負けていられない。
奴らの狙うハチミツの容器を水を入れた大きい皿の中央に置いてみた。

(↑上からの虫と、下からの虫、対策中)
しかーし、恐るべき蟻グモパワー
蟻には有効なこの作戦も、蟻グモはなんなくクリア。
ハチミツの容器は小さな蟻グモでいっぱいになった。(>_<)
でもテーブルの上からハチミツを片付けたらあっと言う間に蟻グモは少なくなった。
偵察隊は常に巡回している。
口が開いていない乾物も、ほのかな匂いにつられて来るようなのでタッパーなどの容器に入れて保存するのが安全。
ビニール袋に入っているお菓子をそのまま棚に保存していたら、どこの隙間から入ったのか、袋の中にはたくさんの蟻と蟻グモでいっぱいだったこともある。
一番良いのは冷蔵庫だけど...もう入らないよ~。(-。-;
大型冷蔵庫が欲しいなあ。
S)そういや、最近焼き魚食っとらへんなぁ。
J)せっかく焼き魚用の網まで持って来たのにね。
S)あ、そうか。
J)そう、それ。
S)ガス台の上に網のせて魚焼いたら、そこらじゅうに魚の脂が飛びそうやなー。
J)そう、そこにもれなく奴らがやって来る。
S)それでフィリピンには dirty kitchen があるんか...
J)たぶんね...油が飛んだり、かなり片付けに手間がかかる料理は、初めから家の中じゃなくて外で作るのじゃないかな?
狭いキッチンに合わせて、小さな三角コーナーを持ってきたが、それもアリがやって来るので撤去した。
日本では当たり前にあったガス台に付いている魚焼きグリルも無いのが納得出来る。
衣替えも無いのに、タッパー式の衣装ケースがあちこちで売っているのもアリ対策かも...
色々なフィリピンの不思議が実体験でわかってくるこの頃...
台所のシンクは何故小さいか。
何故、家を建てるのにあんなに時間がかかるのか...
トイレの配管が狭く使用済みのトイレットペーパーを流すことは出来ないが、それにも何か理由があるのか。
わかる日も近いかな、でもその前にわかる方がいらしたら、教えてほしい。(J)