Sのただ今ビサヤ語学習中(17)
- 2019/10/12
- 08:00
接続詞④ nga:その3
(4)「nga+動詞…」で「…すること」という名詞句を作るnga
<基本例文>
Dili ba ka magplano nga muanhi sa Dumaguete?
<日本語訳>
あなたはドゥマゲテに来ることを計画していませんか。
【解説】
・ngaには、nga+動詞で「…すること」という意味の名詞句の働きをする用法があります。
・ここでは、nga muanhi sa Dumagueteが「ドゥマゲテに来ること」という名詞句をなっており、magplano /まgpらの/「計画する」の目的語となっています。すなわち、magplano nga muanhi sa Dumagueteで「ドゥマゲテに来ることを計画する」という意味になります。
・muanhi /むぉあnひ/ はanhi /あnひ/「来る」に未来を表す接頭辞muがついたもの。sa Dumagueteは「ドゥマゲテに」という意味です。
・magplanoはplano「計画する」に未来の接頭辞magがついたものです。ビサヤ語にはmuだけでなく、さまざまな未来の接頭辞があります。
・文の主語はka「あなた」ですが、文頭にdili ba「…しないのですか」があり、Dili ba ka magplanoで「計画しないのですか」という意味になります。baは疑問文を際立たせるためにしばしば使われる語です。
・他の例を挙げましょう。
<例>Nagkinahangulan ko nga mag-amping sa trapiko.
「交通に気をつけていなければならない」
nga mag-amping sa trapikoはnga+動詞の構造をしており、「交通に注意すること」という意味です。mag-ampingはamping「注意する」に未来を表すmagがついたもの。sa trapikoは「交通を」という意味。Nagkinahangulanは「必要とする」という意味の動詞kinahangulanに進行中を表すnagがついたもの。全体としては、nga以下がnagkinahangulanの目的語としての名詞句となっています。
(5)「nga+文…」で「…ということ」という名詞節を作るnga
<基本例文>
Naglaum ko nga ma-ayo na ka ugma.
<日本語訳>
あなたが明日もう体調が良くなっていることを期待します。
【解説】
・ngaには、nga+文 で「…ということ」という名詞節を作る働きがあります。
・ma-ayo na ka ugmaは「明日あなたがすでに元気になっている」という意味の文の形をしています。それにngaがつくことで「明日あなたがすでに元気になっていること」という名詞節となり、naglaum「願う」の目的語となっています。
・ma-ayo /ま[/]あよ/ は、maayo「良い、元気な」に未来を表す接頭辞magがついたmag-maayoが短縮されたもので、未来における「元気である」という意味を表します。naは「もうすでに」という意味、ugmaは「明日」という意味です。
・別の例を挙げましょう。
<例>Hunahuna ko nga basin tugnaw kaayo sa Japan karon.
「たぶん日本は今日とても寒いだろうと思います」
nga basin tugnaw kaayo sa Japan karon「たぶん日本は今日とても寒いだろうということ」がhunahuna「考える」の目的語としての名詞節になっています。
basin /ばすぃn/は「たぶん」、tugnaw /とぅgなお/ は「寒い」、kaayoは「とても」、sa Japanは「日本では」、karon /かろn/は「今日」という意味。
以上、接続詞について4回にわたって見てきました。
次回は前置詞を見ることにします。