カサロロフォールズ①
- 2019/06/02
- 08:00
J)バレンシアに引っ越したら「カサロロフォールズ(Casaroro Falls)」には行こうと思っていたけど、この前やっと実現したね。
S)そうやな。ここんとこ引っ越しもあったし、家の建設業者探しから設計、契約、それから建築開始してからの現地視察とか、いろいろ忙しかったからな。気がついたらせっかくのサマーシーズンやのにレジャーらしいことしてへんことに気づいてどこか行きたい思っててん。楽しかったな。
J)今日はその久々の我が家のレジャー、カサロロフォールズ体験を話しましょうか?
S)オッケー。そうしよ。
J)えっと、まず、カサロロフォールズだけど、こういうところなのよね。
S)おお~。段取りええな。簡単にまず紹介ってことやな。
バレンシアの代表的な景勝地である「カサロロフォールズ」


(↓場所はここ。バレンシアの街からペディキャブで行けます。青の丸はバレンシアのプラザ脇)


J)ペディキャブは前にバレンシア・プラザのペディキャブの発着場で売り込んできたドライバーに電話番号聞いておいてアパートまで来てもらったわね。
S)そうや。そのほうが便利やからな。アパートの名前言うたらちゃんとわかって来てくれたわ。
J)料金はドライバーさんの気持ちひとつなのかと思ってたら、何かちゃんと規定があったんでしょ?
S)そうやねん。市の観光局かどこかから指定された料金表があるんやな。
その表見せてもろたけど、カサロロフォールズはプラザから一人100ペソ(約200円ちょっと)ってなってた。けど、間違ったらあかんのはそれ片道なんやて。
そやから一人往復で200ペソ(400円ちょっと)ゆうことになるな。今回は3人やったから、全部で600ペソ(1200円ちょっと)やったで。
J)ふだん市内の近場だとバレンシアでもドゥマゲテでも目的地まで一人9ペソ(18円ちょっと)だから、高いみたいだけど、行ってみたらそれなりの大変な道のりだったから、仕方ないわね。
S)そうやで。プラザからでも片道そこそこかかるし、けっこう急な坂やし、そもそも日本やったら基本最低料金だけでもはるかに高いやんか。
それにペディキャブ降りてから滝まで無料でガイドしてくれるって言うてくれたからな。
J)そうね。でも帰って来たときは満足してチップとしていくらかあげたね。
S)200ペソあげた。滝の現地で正式にやとったガイドが200ペソやったし、それと同じだけのことしてくれはったからな。気持ち大きくなってしもた(笑)
J)で、ペディキャブが来てくれたわけだけど、なんだか空が曇ってきてどうしようかと思ったね。
S)4月はぜんぜん雨が降らへんかったのが5月になって午前中に降るようになってたから午後に出発したやんか。
そやけど、その日に限って午前中は降らへんでな。午後になって雲行きあやしなって来たんや。
それでもドライバーさんは「大丈夫、大丈夫」言うてはったから信じて出発してん。
そしたらエライ目にあったなあ。なんせ…
J)待って待って、順を追って話しましょ。
S)おー。引っ張るな~
J)そうよ。せっかくのレジャーなんだから。まず行きの道よ。
S)なんやそれ。まあええわ。よっしゃ、出発ー!!
J)出発したのは午後1時ごろだったわね。
ちょっと雲行き怪しかったけど出発!
プラザを超えて少し走ったら「テヘロリゾート(Tejero Highland Resort and Adventure Park)」の横を通ったね。
S)そうそう。プールとかあって家族で楽しめるリゾートがすぐ近くにあるねん。
J)そこまでも坂ではあったけど、そのあと分岐を過ぎたら急に坂がきつくなってきたわね。
S)乗客はあんたと息子とオレの3人やったけど、もうベディキャブのバイクが必死やった。
あんたが「頑張れ、頑張れ」言うてたから何かと思ったで。
J)だってペディキャブが重そうに苦しそうにヒイヒイ💦言ってる気がしたから応援してたのよ。降りて押してあげたくなる位だったわ。
S)そやなあ。ローギアから勢いつけて登るやろ、それで勢いつけてシフトアップするんやけど、そのうちまた速度落ちてくるからローに入れなおしてな。そやからものすごい音やった。ドライバーさんも必死やったで。
J)バランス取るために前のシートに一人、後ろのシートに一人、ドライバーの後ろに一人って指定されたわよね。
S)坂が急やから前にも重しが必要やったんやな。
J)しばらく走ったら、五重の塔みたいな建物が見えてきたわ。何?!と思ったら、LIMOTTAKNAっていうレストランで、その横がカサロロフォールズの入り口だったのよね。

S)赤と黄色のすごい特徴的な建物やったナ。
それで降りたら、待ってましたとばかりに案内人に取り囲まれて...ガイドの売り込みやった。
J)私たちはペディキャブの運転手が無料で案内してくれることになっていたから、初めは不要と思っていたけど、1人お願いすることにしたのよね。でも結果的には頼んで良かったよね。😀
S)ああ、200ペソかかったけど、ずいぶん助けてもろたからな。
なんせ、川渡るときなんか…
J)あ、ちょっと待って!順繰りに話すのよ。入場料払うとこから!
S)えー、またかいな。わかったわかった。ほな、すぐ右手に急な下りの階段があるで。
その手前にある入場券売り場に着いたとこからな。はい、着きました!
J)あ、えっと、ここで入場料払うの?
いくらかしら。
S)一人30ペソやて。はい、払いました。
川を何回か渡るらしいから、ここでビーチシューズに履き替えよか。息子はサンダルやな。
持っていく荷物も最小限にして、残りはそこに預けさせてもらお。
J)あれ?雨降り出した!本当に行くの~?大丈夫かしら?
S)ほんまや。でもこのくらいやったら大丈夫やろ。ほな、行くで~!
J)…って、もうガイドさんとペディキャブの運転手さんたち、先に行ったわよ。
S)ほんまや。お~い、待ってや~!

S)はあはあ。はあはあ。
J)はあはあ。はあはあ。
息子)はあはあ。
J)手すりがあるからいいけど、なかったら怖いね。
あれ?そこ手すりないじゃない!!
あなた、大丈夫??
S)大丈夫、大丈夫!
(…とは言うてみたものの、ちょっとやばいで。膝がガクガクいって来たやんか。最近運動してへんかったからなあ。
前に北海道の旭岳登ったときは下りで膝痛めて大変やったからなあ。大丈夫やろか)

J)私も大丈夫よー!
(いやだ、急な階段怖いなあって思ってたら、下が覗ける鉄製の階段じゃないの。よく見て降りないと錆びている所や、歪んでいる所まであるわ。
おまけに雨☔️が降り始めて雷⚡️が鳴り始めちゃったじゃないのよお...😱
覚悟を決めて歩き始めたけれど...お化け屋敷に向かう心境だわ😭)

息子)...。
(うちの親ふたり大丈夫かな?そういや旭岳登った時は帰り道の段差で母さんが父さんをおぶっていたな...)
S)はあはあ。
(この階段、300段以上あるらしいで。大丈夫かいな。運動不足のウチら家族が来る所と違ったんやないかいな?)
J)いやーん、雨がずいぶん降って来たわ。
S)ペディキャブの運ちゃん、大きな葉っぱとって傘にしてはるわ。うまいもんや。
J)でも、ガイドさんは鼻歌まじりでどんどん先に行って、ガイドする気あるのお?
運ちゃん)ハイ、アンブレラ!あげるわ。
S)あ、どうも、ありがとう。
(傘くれたで~)
J)あ、雨が激しくなって来たわ。
すぐ下に待避所がある!

(↑待避所から見た階段)
ガイド)このまま行きたい?それとも雨が上がるの待つ?
S)待つ!!
待避所は3畳くらいのスペース。
既に避難していた人たちと私たち5人の他に、滝を見てずぶ濡れで戻ってくる何人かが加わり、結構いっぱいになった。
運ちゃん)ほら、見て!小さい滝ができてるよ!!
みんな)おー、ほんとだ!滝だ!!ハハハ!(^◇^)
激しい雨で、目の前の切り立った山肌から新しい小さな滝が落ちていたのである。
フィリピーナを連れた白人のおじさん)あなたご出身はどちら?
S)日本です。そちらは?
おじさん)おお。こちらはイスラエル。アジアだけど、違うとこだねえ!
彼女はパラワン島出身。ふだんミンダナオに住んでるんだけど、今フィリピンじゅうを旅行してるんだ。
とかなんとか言ってるうちに20分くらいで雷も去って雨も小止みになってきて、みんな動き出した。
ガイド)行くかい?
S)オッケー!!
J)長くなるから続きは次回ね!!
S)オッケー!!…… え?