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ブコ(ココナッツ)








J)ココナッツの実をたくさんもらった話をしましょうか。

S)ああ。数えたら全部で23個もあったやんか。そやけどこれどうやって割ったらええんかいな、ってことになったわな。

J)そうね。その中に1つだけ、枝を切ったときにできたらしい切れ目があったから、そこからドライバーとハンマーでコンコン叩いてみたね。ドライバーを釘のようにして、少しずつハンマーで叩いて穴を開けてジュースを出してから、同じ要領で穴を広げて、スプーンで果肉を掻き出したのよね。

S)あれはあれでうまくいったで。

J)うん。でも、あまりに多いからうちは6個だけもろて、残りは他の人にあげようってことになって、知ってる人たちにあげたよね。

S)ああ。近所のフィリピン人ご夫妻のところにもいくつか持っていったけど、そのときにそこのおばさんが割り方実演してくれて、ああそうやるんや、ってわかったんや。それで、ナタが必要やってことがわかって、その次の日曜にサンデーマーケットに行ってナタ買ったワ。

J)そうそう。でも、やってみたら力もいるし、なかなかうまくいかなかったね。

S)ナタで枝がついてる方に穴を開けようとしたんやけど、いつまで経ってもブコ(ココナッツの実のタガログ語)の中身にたどり着かへんかった。それでもなんとか割ってみてわかったことは、枝についてる上の方は7~8cmの皮の厚みがあって、下の方が2~3cm厚みやったんやな。
つまり、枝のついてないほうからとりかかるべきやったんや。

J)わざわざ難しい所から挑戦していたのよね。(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
勉強になったね。

S)そや。日々これ勉強やで。



J)最初のと合わせて2つ分のココナッツジュースは茶こしでこして冷蔵庫で冷やして飲んだらあっと言う間になくなったね。

S)ほんのりした甘さで美味しかったなあ。



J)ブコの白い果肉は日本流で食べたね。
お刺身みたいにわさび醤油で食べたら、意外に美味しかったわ。
例えて言うならアワビの食感?


(↑ブコとアボカドのお刺身)

S)3つ目のブコは3度目の正直ってことで、下の方から挑戦したらうまいこといったな。それに果肉もツルんとむけた。あれは若い実やったんやな。

J)でも、その調子!ってことで4つ目も同じ様にやってみたら今度はずいぶん硬かったわね。
ジュースを取り出した後、果肉も硬くて取りにくかったわ。

S)そうや。3つ目と4つ目は外見は青くてほとんど同じような感じやったのに中身は全然違ったなあ。

J)残りはあと2つ、外見がまだ青いのと茶色がかったのがあって、茶色がかったほうは白い果肉にたどり着く直前のところが硬い殻で覆われていたわね。



やっと穴を開けてジュースを出して、その後果肉を取ろうと思ったけど、果肉もかなり硬くて諦めたわね。

S)ココナッツも熟し方によって中身が全然違うのがようわかったなあ。
奥が深いワ。

J)柔らかい白い果肉は生のままお刺身のようにして食べるのもいいけど、ココナッツシュガーや果汁と一緒に煮込んでジャムのようにしても美味しかったわね。

S)そう。そういうのをブカヨ(bukhayo)って言うんやて。

J)ブカヨね。サンデーマーケットでもブカヨの入った揚げパン売ってたから買ったね。あれは美味しかったわ。

S)3個目以降のココナッツジュースはケチケチ飲んでいたら、数日したらちゃんと裏ごししたのに白い物が浮いてきて、味が変わってきたな。炭酸のようなアルコール発酵したような感じやった。あれ、そのまま置いてたらワインになるんちゃうかいな。



J)3人でコップに1杯ずつ位飲んでみて、お腹を壊す人はいなかったけど、味はしぼりたてと比べたら落ちたよね。残念だけど残りは処分することに...

S)惜しかったなぁ。ワインになるまで置いときたかったけど、確かにあんまり好みの味には思えへんかったからなあ。
今度からは絞ったら1、2日で飲むことにしよな~。

J)でも6個割ってみたからこそ、ココナッツのことが少しだけわかったわね。
次はもっとうまくやれそうね。せっかくナタ買ったんだから次もよろしくね!

S)え~?
あれ結構大変やってことがようわかったで。
できれば割るのは店の人にやってもろてオレは飲んだり食べたりを楽しむだけにしたいワ~。










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ドゥマゲテ・レポート

Author:ドゥマゲテ・レポート
3.11以降、色々なことに気づき始めた私たち...
このまま、何事もなかったかのような毎日を過ごしていて良いのだろうか?悩んだ末に、千葉県から北海道に引越し、2017.7思いきってフィリピンに引越ししてきました。北海道に引越しした時も、フィリピンに引越ししても同じように考えている人って居るものです。そして仲間は多ければ多いほど協力して過ごしやすくなるものです。海外で暮らしてみたい人、なかなか思ったように一歩を踏み出せない人に、どうやって私たちが引っ越して来たか、私たちでわかる範囲のこと、特にドゥマゲテとその周辺の情報を発信していきたいと思っています。(J)

J の夫です。2019年3月にドゥマゲテから隣町のバレンシアに引っ越しましたが、ドゥマゲテ周辺ということでブログのタイトルは当面「ドゥマゲテ・レポート」のままでいきます。よろしくお願いします。(S)

*イメージはドゥマゲテから望むタリニス(Talinis)山の夕景です。
*コメントは承認制にさせていただきます。

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