J)予想はしていたものの、バレンシアのアパートは今まで住んだ中で一番小さくて増えた荷物を収めるのが大変だったわね。
S)お、今日は引っ越してからの話やな。
そうや。ベッドの下も棚の上も荷物でいっぱいや。
J)それでも入りきらない段ボールはソファの前に3つ並べてクロスをかけて、板を載せて、ちょっとしたテーブルに見せたり、紙を貼って布をかけたり、あまりうっとうしくならないように工夫してみたわ。

S)あんた、そういうの好きやからなあ。ま、ようできたで。褒めたるわ。
J)また偉そうに!
S)それにしても今回のアパートは今までの半分くらいの広さやから何でも手を伸ばしたら届く感じやな。
コンパクトはいいけど大股で歩けへんのはストレスやで。
あと、ハイウェイに面しているから騒音は想像以上や...。窓開けてると、目の前に座って話してても時々声が聞き取れなくなるほどやからなあ。
J)建物の正面玄関側も勝手口側も舗装してあって、その照り返しと、平屋のせいか窓やドアを閉めると天井からの熱も加わって暑いね。
でもいい点は、何と言っても便利さね。ここは目の前でジプニーに乗り降り出来るし、バレンシアの街まで徒歩7分程だしね~。
S)そうや、文句ばっかり言ったけど今回はその便利さを買ったんやから、我慢せなあかんな。
それにほかにもいい面があるで。
シャワーの水の勢いが日本と同じくらいええやんか。
J)そうね。今までのアパートの水量はチョロチョロしか出ないことが多かったわ。
それに比べたら大違いね。
S)バレンシアのこのあたりは夜の7時から朝4時まで水道がとまるし、今の季節は昼間も朝10時から午後2時ごろまで止まるらしいねんけど、ここの水タンクが大きいから十分まかなえるんやろな。
J)前のアパートでは深夜には全く出なくなっていたから、夜11時過ぎにはシャワーを使うことが出来なかったけど、ここはその心配がないからいいね。
S)あと、管理人が住んでる広い裏庭があって、それがすごいのどかで、リラックスできるのもええとこや。表のハイウェイ側とは大違いやねん。
J)夕方、私たちがダーティーキッチン(外にあるキッチン)で料理してると、管理人さんの家族がみんなで落ち葉を集めて焚き火したりしてるのが見えて、牧場にキャンプに来たような気分になるの。

J)あと、裏庭にはヤギや犬や鶏がいて田舎って感じでしょ。
S)ああ。それについこの前ヤギが二匹の赤ちゃん産んだやろ。
あの子たちの発育を毎日見られるのが楽しいで。
↑ 生まれたばかりの赤ちゃんの横で、母親ヤギがお尻から出てきた羊膜(?)を食べている。
J)そうそう、フレンドリーな犬もいるしね。「イスヌーピー」って名前なんだけど見た目もイメージもあのスヌーピーよね。初めて会ったときからすごく人なつっこくてびっくりしたわ。可愛い子よね~。
動物って癒されるよね。
↑初めて会ったときの映像。
S)かわいいけど、最近、ちょっと甘噛みするようになってきたからなぁ...。歯が尖ってるからちょっと気をつけなあかんなぁ。
J)夕方バレンシアの街まで歩いて行ったら、中心にプラザっていう公園があって、ビアガーデンみたいにテーブル並べてる店がいくつもあるのよね。あなたはあそこでビール飲みながら夕食食べるのが好きでしょ。
S)そうや。昼間と違って涼しくて、ちょうどええ気温になるしなあ。
J)この前はおかずを5品とライス2つ、ビール2本にジュース1本で262ペソ(約564円)だったわね。
S)ああ。3人で十分食べてその値段ゆうのは安いで。
J)あと、散歩がてら朝6時頃に市場に行くと解体したばかりのお肉が買えるわ。この豚肉はとても柔らかくて美味しいわ。

S)意外にも魚も新鮮で美味しいのが売っていたしな~。
J)でも...今のアパート、良い所悪い所色々だけどやっぱり仮住まいなのよね~。
S)そやな。そう思わせてくれるんが逆にええとこや思うねん。
早く理想の家建てて引っ越そ~っていう気になるからな。
まだまだ先が見通せへんとこもあるけど、とにかくここまで来たんや。
家を建てるまで頑張ろな!
J)お~!٩( ᐛ )و